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2001年日本におけるイタリア年のイベントの一環として、6月16日〜8月19日の期間中に東京都白金台にある東京都庭園美術館において『ジノリ展-イタリア陶磁器の伝統と革新-』が開催されています。そこで早速現地に足を運んでみましたので、簡単に紹介させていただきたいと思います。
ジノリの歴史の始まりは18世紀に遡ります。1737年にトスカーナ公爵ジノリ家によって開窯され、代々ジノリ家によって受け継がれていましたが、1896年にミラノのリチャード社と合併し、今日のリチャード・ジノリブランドが誕生したのです。 前身のジノリ社は、イタリアにおいて初めて硬質の磁器の焼成に成功するなど、名窯としてその名を知られていました。つまり現在のリチャード・ジノリ社は、名実ともにイタリアナンバーワンの陶磁器メーカーということが出来ます。
中には、岩倉具視が欧州使節団としてイタリアに行ったときにジノリの工場を見学した際に、記念にサインをしたお皿なども展示されています。
現在は、その庭園部分に安田侃(Yasuda Kan)の野外彫刻がいくつか展示されており、それらの造形美も楽しむことが出来ます。 ちなみにこのジノリ展は、庭園への入園料とあわせて大人800円という料金が必要です。ちょっと高い気もしますが、食器の好きな方には必見の展示会です。色の表現の仕方もすばらしいです。 |