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オルヴィエート
Orvieto

 オルヴィエートは、広がる平野のまっただ中に突如現れる険しい丘によって全体が形成されている街です。街の中心部はこの丘の最も高い部分に集中しており、その上からの眺めはまた格別です。街の歴史自体は、その地の利からも想像されるように、とても古く、紀元前のエトルリア時代から始まっています。またアクセス条件も良いので、行きやすいといった好条件がそろっています。
 またオルヴィエートはOrvieto Classicoという白ワインでも有名です。クセなく飲みやすい、きりりとした白ワインを御堪能あれ。ジャズフェスティバルも行われています。

オルヴィエートの行き方
 オルヴィエートへのアクセスは非常にしやすいです。鉄道で行こうと思えば、国鉄のオルヴィエートの駅はフィレンツェ−ローマ間の幹線沿いにあるために比較的簡単に行くことが出来、さらに国鉄の駅から丘の上の街まではケーブルカーが運転しているので、あまり旅行になれていない人でも容易に行くことが出来るでしょう。また車で行こうと思えば、これも高速道路のインターチェンジのすぐそばにあるために、容易にたどり着くことが出来ます。駐車場もとめる場所にこだわらなければ、街ないに比較的多くの駐車場があります。若干細い街内の道を走る必要がありますが、イタリアでの運転をされるような方でしたら問題はないでしょう。

オルヴィエートのドゥオモ
 オルヴィエートのドゥオモは、ローマやミラノ、フィレンツェといった大都市のドゥオモよりも規模は小さいが、その姿は息を飲む美しさがあります。様々なドゥオモを見てきましたが、本当に美しいと思いました。これがオルヴィエートのドゥオモを見たときの感想です。このドゥオモを見るためだけにオルヴィエートに訪れても損はしないと言っても過言ではありません。
 そもそもこのドゥオモは、1290年に建設がはじめられ、3世紀以上もの建築を経た、1600年代初頭に完成されました。その間に300名以上の職人の手によって制作された、彫刻やモザイクがは本当にすばらしいです。正面のファザードのモザイクの美しさや、正面扉を挟む浮き彫りの柱の細工の細かさにはただただ驚嘆するばかりです。この両作品は、マイターニを中心にして制作されたそうです。
 外面だけではなく、内面にもそのすばらしさは見られます。ドゥオモ内部の右奥には、サン・ブリツィオの礼拝堂(Cappella di San Brizio)があり、そこにはルカ・シニョレッリ(Luca Signorelli)のフレスコ画があります。ただし、この礼拝堂だけは入るのが有料です。外からもその様子を伺い知ることは出来ますが、せっかく来たのですから中に入ってみてはいかがでしょうか。

サン・パトリツィオの井戸
 サン・パトリツィオの井戸(Pozzo di San Patrizio)は、1527年にローマ略奪から逃れてきた教皇クレメンス7世によって、水源確保のために掘られたそうです。現在での当時のままの姿を残しており、深さ62メートル、直径13メートルの井戸には実際に入ることが出来ます。
 中に入り上から下を除いてみるとその井戸の深さを体感することが出来ます。約3000段もの階段を使って、その井戸に降りていくと、徐々に地上からの明かりが暗くなっていき、かつ静かになっていき、まるで地の底にでも下っていくような感じがします。
 階段の構造は独特で、二通りの螺旋階段が地上と井戸の底を結んでおり、下る人と登る人がはち合わせしないような作りになっています。この階段で下まで降りきり、上を眺めると本当に地上が遥か遠くに感じます。まさに地の底です。

その他の見処
 サン・パトリツィオの井戸は有名ですが、実はガイドブックには載っていないような「井戸」を見つけました。その井戸はエトルリア時代からの井戸らしく、名を「Pozzo della Cava」といいます。場所は、共和国広場(Piazza della Repubblica)の更に先にあり、坂を下っていったところにあります。ちょっと恐いもの見たさでいってみるのも良いかもしれません。その中を見たあなたはきっと驚くはず。。。。。

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