シエナはフィレンツェやピサと並ぶ、トスカーナ観光でも有名な都市の一つです。フィレンツェは盆地に出来ている都市であり、そしてピサが海洋都市であるのに対して、シエナは丘の上にある都市なので、非常に坂の多い街です。街に一歩足を踏み入れると中世の街並みが良く保存されており、とても雰囲気の良い街であるために、いつも観光客でにぎわっています。
ビッグ・パノラマ!
Palazzo Pubblico(プッブリコ宮)の塔、マンジャの塔に登れることはガイドブックにも書いてあり有名です。しかしここでいうビッグ・パノラマはマンジャの塔ではありません。マンジャの塔は、観光客の多い時期にはとても混んでいます。そして我々が行けるのはそのような時期だったりするわけです。私は2度登ろうかと思い、2度断念しました。しかし、もう一ヶ所360度パノラマが楽しめるところがあるのです。それはドゥオモ横のドゥオモ美術館です。ここなら芸術のパノラマの両方が楽しめてるので、マンジャの塔よりお得かもしれない? 元々プッブリコ宮よりもドゥオモの方が高い位置に建設されているので、ここの展望台からはトスカーナの風景はもちろんカンポ広場まで見ることが出来ます。ちなみに上の写真は、ここの展望台から撮った写真です。なかなかのものだと思いませんか?
広場で競馬!?
あまりにも有名なのですが、Palio(パリオ)というお祭りが年二回カンポ広場で行われます。それは7月2日と8月16日に、カンポ広場で競馬が行われる日です。昔は7月2日の一回だけだったらしいのですが、どういう訳か今では年二回開かれています。とにかく盛り上がるらしいです。私は見たことないのですが、イタリア人の盛り上がりと行ったら、、、想像しただけでも、すごそうです。もしこの日程にシエナに行かれる方がいたら、先ずはチケットの獲得を試みてみましょう。見るだけの価値はあると思いますので。
イタリア中のワインが集まる街
シエナには国立のエノテカがあり、そこでイタリア中のワインを見たり味わったりすることが出来ます。一階はワインカフェみたいになっており、グラス売りでワインを味わうことが出来るスペースとなっています。そして地下に降りると、そこにはイタリア中のワインが州毎に多数展示されています。展示されているワインの中身は空ですが、頼むことで全部購入することが可能です。ワイン好きの方は是非訪れてみて下さい。
シエナへの交通
シエナは山というか丘の頂上に街があるので、電車で行くとなるとちょっとアクセスが不便です。鉄道の駅からバスに乗ってチェントロに行かなければなりません。でもバスを使うというならこのようなわずらわしさはありません。チェントロに直接行ってくれますから。私は電車とバス両方を経験していますが、断然バスをおすすめします。バスはフィレンツェ・サンタ・マリア・ノベッラ駅横のバスターミナルから出ています。本数も結構あるのでなかなか使いやすいですよ。シエナには国立エノテカのそばに発着します。
シエナに自動車で行くのなら...
もしシエナにクルマを運転して行ったのなら、そのついでにシエナ−グロッセートの準高速道路を走ってみて下さい。ちなみにここは準高速なので無料ですから安心して下さい。なぜこの道を走ることを薦めるかというと、周囲の風景が非常に美しいからです。もちろん他の田園風景も綺麗だと思いますが、ここから見ることが出来る田園風景は一段と綺麗です。まさにトスカーナの田園風景という写真集を見ているような感じです。そしてしばらく行ったら戻ってきて下さい。シエナに近づくと丘の上にそびえるシエナが一望できます。これがまたすばらしいです。トスカーナの田園風景とシエナ全景の両方を堪能するのに必要な時間はそれほどいりません。是非行ってみて下さい。
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