シラクーサの町 全都市表示 サイトマップ トップへ

シラクーサ
ホテル紹介へ
Siracusa

 シラクーサといえば、アルキメデスの原理で知られる数学者アルキメデスで有名です。王冠に傷を付けることなく純金であるかどうかを調べろという王からの命令に対して、比重という考え方をもって回答した等という逸話が残っている、あのアルキメデスです。まあここまで知らなくてもアルキメデスという名前くらいは聞いたことあるのではないでしょうか。こんな大数学者を輩出するようなシラクーサは、紀元前のギリシャ都市の中で最も大きな都市だったそうです。
 現在でも新市街地の町中はクルマで混雑し、あちらこちらでクラクションの音が鳴り響き、ある意味活気のある街ではないでしょうか。ある意味、飾り気のないシチリア気質を楽しむことが出来るかもしれません。

太古のギリシャにタイムトリップ
 Parco Archeologico(考古学地区)には、ギリシャ・ローマ時代の遺跡が数多く点在しています。その中でも大きな見処をいくつか紹介してみましょう。
 まず一つ「Teatro Greco(ギリシャ劇場)」をあげることが出来ます。ちなみに上の写真はギリシャ劇場を下から見たものです。このギリシャ劇場はとても大きく円形の直径が138メートルもあり、9つの扇に区分された46段の観客席から出来上がっています。しかもこの大きな劇場が一枚の岩盤全体を掘りこんで造られたものであるというから一層驚きを増してしまいます。本当にこの規模には圧倒されるばかりでした。またこの円形劇場の上部にはギリシャ人のお墓があります。
ギリシャ劇場の隣には「Latomia del Paradiso(天国の石切り場)」があります。ここはギリシャ時代に採石場となっていたところですが、ここの現在の見処は石切場の中にある「Orecchio di Dionisio(ディオニソスの耳)」です。かつてここでは僭主ディオニソスが捕虜を閉じこめ、洞窟の特殊な構造のため物音が反響することを利用して、捕虜達の会話を盗み聞きしていたそうです。またこの「ディオニソスの耳」という名前は、その入り口が人の耳の形を彷彿とさせることから、カラヴァッジョに命名されたということです。実際に内部に入ってみるととても天井が高く広々としているのですが、そういわれると音の反響が良いような気もしました。また「天国の石切り場」には他にも洞窟があり、「ディオニソスの耳」の隣には「Grotta del Cordari(コルダーリの洞窟−別名:縄ない職人の洞窟)」があります。なぜこの洞窟が「縄ない職人の洞窟」と呼ばれるかというと、何世紀もの間ここで縄ない作業が行われていたからだそうです。現在では落石の危険があるために内部を見ることが出来ないそうです。ただ内部は広大で、城壁近くにまで達しているそうです。
 ギリシャ劇場や天国の石切り場のViale Paradiso(おみやげ屋や軽食店が立ち並ぶ通り)の反対側には、「Anfiteatro Romano(ローマ円形劇場)」があります。まあ、ギリシャ劇場を見た後だとちょっと迫力不足かもしれません。だから先に見ておくことをおすすめします。

暑くなったら涼みがてら歴史見学
 夏のシラクーサは、とてもとても暑いです。そんな暑い中で考古学地区を見学すると、もう頭がくらくらしてきてしまいます。そんなときにおすすめなのが、「Museo Archeologico Rgionale Paolo Orsi(パオロ・オルシ考古学博物館)」です。「博物館で避暑するなー!」「海にでも行けー!」という声が聞こえてきそうですが、ここはとても広く・展示物も多くギリシャ時代の歴史を感じとるには最適なのです。しかも、エアーコンディション付ですから!!我々は、シラクーサであった古物商をしているロマーノ(怪しそう?)にここに行くことを薦められたので、素直に行ってみたのですが、なかなか良かったですよ(アテネの博物館やアグリジェントのものとだいぶかぶっていますが)。
 またこの博物館の隣には、「Catacombe(地下墓地)」があるので、時間がある方はこちらの方も合わせてみてはいかがでしょうか。まあ、カタコンペは何処も同じ様なのであまり見なくても良いような気はします。様は他人の墓を覗きに行くわけですからね。

シラクーサの夜を楽しむ!
 なんか何処の都市に行っても我々は馬鹿の一つ覚えみたいに夜の都市を楽しんでいるように見えません?でも実際に必ずと言っていいほど夜の都市を散策するのが、我々の旅行の決まり事のようになっています。だって夜の街はとっても魅力的なんですもの。その誘惑にいつも負けて、危険を省みずぶらぶらしています(まあ本当に危険かも怪しいもんですし)。ではさっそくシラクーサの夜の楽しみ方を紹介しましょう。
 まず夜は、旧市街地に行きましょう。なぜなら人が集まるし、飲食街が集中しているし、それに何といっても街が綺麗だからです。夜に旧市街地を訪れたら絶対に行って欲しいところは「Piazza Duomo(ドゥオモ広場)」です。この広場は周囲をバロック建築に囲まれ、その中でも古代アテナ神殿を改築した「Duomo(ドゥオモ)」の存在感はすばらしいです。また夜になると、明るすぎず、暗すぎずのライティングがすばらしい雰囲気を作り出しています。
 またもう一つの有名な広場である「Piazza Archimede(アルキメーデ広場)」へ行くことも忘れないで下さい。ここの噴水はとても綺麗です。こちらの広場の方が旧市街地の入り口に近いため街の心臓部的位置にあり、ドゥオモ広場へ行く前に寄ることが出来ます。
 最後に、イタリア人流の食後の散策コースの定番を紹介しましょう。シラクーサではたまたま知り合ったローマから来た古物商と知り合いになり、一緒にご飯を食べることとなりました。そして行ったレストランは、家族が経営している小さなトラットリアで、英語は全く通じないような所でした(場所は憶えているのですが、住所はわかりません。味は素朴でおいしかったです)。そこで食事をとった後に、彼と一緒にまず「Fonte Aretusa(アレトゥーザの泉)」に行きジェラートを食べました(食後の散歩をしながらジェラートというのがポイントらしいです)。そして、そこから海岸沿いを歩きながら「Foro Vittoria Emanuele II(ヴィットリオ・エマヌエーレ二世広場)」に行き、でている露天を冷やかす(ちなみに彼はここで娘へのおみやげ購入)。そしてその後ぶらぶら歩いて、クルマで彼をホテルまで送る。という感じでした。あまり参考にならないかな?

本サイトに掲載されている画像や文章など、全てのコンテンツの無断転載及び引用を禁止します