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シチリアの南西部、セリヌンテからアグリジェントへと向かう途中、海に面した高台にシャッカの町はあります。町の中心部はこの高台を中心にして構成されており、港のある海へは崖を下るかのように、急降下することでたどり着くことが出来ます。この海での海水浴で知られている町でもありますが、なにより温泉で有名なところなのです。
車を運転していくのであれば、パレルモからマザラ・デル・ヴァッロへと向かっている高速の途中「カステルヴェトラーノ」で下りて、海沿いをアグリジェント方面へ向かうと良いでしょう。逆にアグリジェントからアクセスする場合は、逆に海沿いをカステルヴェトラーノへ向かっていけば大丈夫です。
またヴィットリオ・エマヌエーレ大通りの北側には、旧市街地が広がっており、町を囲んでいる16世紀の城壁やお城、アラブ風の建物などを見ることが出来ます。 スカンダリアート広場 スカンダリアート広場(Piazza Scandaliato)は、ヴィットリオ・エマヌエーレ大通りのほぼ中間地点に位置しており、広場自体が海に面して開かれた舞台のような感じになっています。舞台装置のようなこの広場から海の方を見ていると、海の眺めの良さに加えて、海からの心地よい風が吹いてくるために、とても気分が爽快になってきます。広場の脇にあるバールで一休憩しながら、しばしシャッカの海を眺めてみるのも悪くないでしょう。 ステリピント館 ヴィットリオ・エマヌエーレ大通りの西の端に、菱形に切り出した石を規則正しく積み上げた外壁を持つ建物があります。この建物こそが、この町でも一番美しいともいえるステリピント館(Palazzo Steripinto)です。この建物は、1501年にシチリア=カタロニア様式で建設されています。規則正しい菱形の外壁の中に、二連窓や狭間がとても調和のとれた形で施されており、建物の美しさを増しているような印象を受けます。 また、シチリアの強い太陽光を浴びた菱形の石が創り出す影が、建物に様々な表情を創り出し、建物の外観を引き立てているようにも見えます。 ドゥオモ スカンダリアート広場からヴィットリオ・エマヌエーレ大通りを東に少し進むとドゥオモが見えてきます。シャッカのドゥオモは、12世紀のノルマン時代に創建された建物を、17世紀に建て直したものです。創建当時の面影はほとんど残っておらず、17世紀当時のバロック様式が全面に打ち出されています。 旧市街地 旧市街地は、坂や階段が多く、狭い道、袋小路なども多いために、歩くのは大変。そんな旧市街地の見どころは、ルーナ城(Castello Luna)やグイド・ノチェート広場(Piazza Guido Noceto)など、を挙げることが出来るでしょう。こちらの方に足を延ばすと、シャッカが城壁に囲まれた町であることを実感することが出来るでしょう。
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