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アグリジェント
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Agrigento

 アグリジェントには、数多くの紀元前のギリシャ神殿が残る「Valle dei Templi(神殿の谷)」で有名な街です。かつて古代ギリシャの詩人ピンダロスは「人の造りし最も美しき都市」とアグリジェントを賞賛したそうです。

神殿の谷を歩く
 上の写真にある、Tempio della Concordia(コンコルディア神殿)は、ドーリア式神殿の傑作で、現在最も保存状態の良い神殿です。そして規模ではシチリア最大の大きさを誇っています。
 コンコルディア神殿を東にVia Sacuraを進むと、丘の頂上にTempio di Giunone(ジュノーネ(ヘラ)宮殿)があります。ここは神殿の谷の最も高いところに位置しており、新市街地やコンコルディア神殿そして地中海と、そのパノラマは広がります。コンコルディア神殿もそうなのですが、近くに立ってみると本当にその神殿の大きさに圧倒されます。
 コンコルディア神殿を西にVia Sacuraを進むと、神殿広場にたどり着きます。神殿広場はバス停やおみやげ屋がたっていたりして、神殿の谷観光の中心知的存在です。そしてその広場のそばにTempio di Ercole(エルコレ(ヘラクレス)神殿)があります。エルコレ神殿は、紀元前六世紀建設でアグリジェント最古の神殿です。現在八本の柱が立っていますが、これは一度地震で倒れた柱を復元したものだそうです。これらの柱の下には現在でも大小無数の石の塊が散乱しており、その地震のすごさが想像できます。

アグリジェントの夜を堪能する
 夏の夜。神殿の谷の神殿群は見事にライトアップされています。昼間とは違って夜の神殿はひっそりとして、かつ気温も過ごしやすくなっているので別の意味で絶好の観光スポットとなります。夜になっても神殿の谷へは出入り自由でした。コンコルディア神殿(1)(2)ジュノーネ神殿、そしてエルコレ神殿と三箇所回ってみましたが、まばらではありますが人もいるので、それほど危ない目には遭いませんでした。危ない目どころかラグーサから来た学生二人と友達になっていまいました。ただ、夜中なのでもし出かけられる方は、十分に注意された方がよいかもしれません。アグリジェントも新市街地の方はそれほど治安がよいとはいえないようなので。。。念のため。

その他のアグリジェントの見処
 神殿の谷がなんといってもアグリジェントの見処なのですが、それ以外にも「Museo Archeologico Nazionale(国立考古学博物館)」といった大きな見処があります。
 博物館は神殿の谷と新市街地の中間くらいにあり、Tempio di Giove Olimpico(ジョーヴェ・オリンピコ神殿)に横たわっているTelamone(テラモーネ)のオリジナルがあることで非常に有名です。テラモーネの大きさには圧倒されますが、テラモーネは神殿を支えていた柱だったということを考えると納得できる大きさですし、その神殿の規模を想像できます。今ではただの石の塊がつながったものくらいにしか見えませんが、当時の様子のミニチュアをこの博物館で見ることが出来、これを見ることでさらに古代の神殿の荘厳さを想像することが出来ます。
 またこの博物館は、シラクーサの博物館に次ぐシチリア二番目の規模の博物館だそうなので、その他の展示物も数多く鑑賞することが出来ます。

アグリジェントで泊まりたいホテル
 貧乏旅行をしているのでなければ、アグリジェント宿泊で是非おすすめしたホテルがあります。それは四つ星ホテルの「Hotel Villa Athena」です。このホテルを薦める理由は、そのロケーションのすばらしさからです。神殿の谷に最も近い場所に位置するこのホテルの部屋からは神殿の谷を一望することが出来、特に部屋からはコンコルディア神殿を見ることが出来ます。これ程良くコンコルディア神殿を見ることが出来るホテルはここ以外ありません。これだけ良く見えるということは、神殿の谷へのアクセスも非常に便利です。ホテルの脇からオリーブ畑の中を通っていく田舎道(農作業道)を通ることで、簡単にコンコルディア神殿にたどり着くことが出来ます。そしてコンコルディア神殿からもホテルがこの通りよく見えることからも、その近さがわかると思います。また夜も部屋からコンコルディア神殿が良く見えます。つまり24時間コンコルディア神殿を眺めながら過ごすことが出来るのです。朝焼けから夕焼け、そして夜景と一日移り変わるコンコルディア神殿を眺められるなんてなんて贅沢なんでしょう。またホテルのリストランテからはこのコンコルディア神殿の夜景を眺めながら夕食をとることが出来ます。アウトドアの開放的雰囲気の中で食べる食事は最高です。

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