チンクエ・テッレとは『五つの土地』という意味で、つまりリビエラ海岸沿いにある五つの村の総称としてこの呼称が用いられています。それぞれの村は海と崖が形作る入り江で出来ているために、それぞれが独立しています。険しい立地条件のために、村の間の移動手段は鉄道を使うのが最も良いでしょう。
Vernazza(ベルナッツァ)を訪ねる
ベルナッツァは、五つの村の中で最も美しいといわれているところです。その前評判から我々は五つの村の中でこの村を訪れることを決めました。
ベルナッツァ観光の出発点となる鉄道のベルナッツァ駅は、ホームの半分以上がトンネルの中に入ってしまっているとても珍しい駅でした。入り江の奥に出来た駅ならではの風景ということが出来ます。
駅から海の方に歩いていく道の両脇には、リストランテやバール・おみやげ屋さんが立ち並んでおり、この村のメインストリートとなっています。そしてこのメインストリートを海まで歩いていくと、海のそばは小さな堤防が作り出す本当に小さな港のようになっています。そしてその堤防の上や砂浜の上・岩場の上では、狭いところにたくさんの人が集まって日光浴をしていました。その港の脇にはまた小さな教会が建っているピアッツァがあります(写真の奥に見えます)。村自体が本当に小さくまとまっていて綺麗なところです。
さて、ベルナッツァにはこれらの村の中心部分から崖の上にある14世紀に建てられた教会(現在では展望台)に行くことが出来ます。一番上の写真にのせたような、小さな路地や階段を通って上に行くことが出来るのです。この展望台からはベルナッツァの街を一望することが出来ます。村だけでなく外に目を向ければ、かつ荒々しい東リビエラ海岸線を一望することが出来ました。
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