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ローマ
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Roma

 南北イタリアのほぼ中央くらいに位置しているローマは、イタリア共和国の首都にして、カトリックの総本山ヴァチカン市国が存在しています。『全ての道はローマに通ず』『ローマは一日にしてならず』などなどローマを表した数々の言葉も残っていたり、映画『ローマの休日』の舞台とても知られています。これほどまでにローマが有名なのは、ただ単にイタリア共和国の首都だというだけでなく、紀元前からの歴史があり、市内には無数の遺跡が存在し、とにかく市全体が歴史博物館のようだからなのでしょう。そんなローマはとても一週間ぐらいでは周り切れないので、ここではその一部を紹介していきたいと思います。

大聖年のローマ
 2000年はキリスト教にとっての大聖年です。ところで大聖年って何のことなのでしょうね?「千年に一度の年」ということくらいは知っているかもしれませんが、実はもっと奥が深そうです。
 そもそも聖年というのが始まったのが1300年。この年がボニファウス8世によって聖年と定められ、以後100年毎に聖年がやってくることになったのです。そして、この聖年にローマの7つの大聖堂を巡礼すると、免罪されるということにしたのです。つまり巡礼すると、地獄に行かず天国にいけるということなのです。ただ、100年に一度だと生きている間に巡礼することが出来ない信者が出てくるので、聖年の期間を50年に一度に、さらには25年に一度に変化し、今に至っています。また、巡礼しなければならない7つの大聖堂も、やがては4つの大聖堂に減り、さらには1950年にはどれか一つの聖なる扉をくぐればよいということになったのです。
 その中でも大聖年というのはキリスト教の千年期という考えとあいまって、聖年の中でも特別な存在なのです。そうなるとローマには教信者が押し寄せてきます。またそれに釣られてお祭りムードが高まり、観光客も沢山押し寄せて来ています。
 我々は、その大聖年となる2000年を迎えるその瞬間をヴァチカン市国で体感してきました。ちなみに、キリスト教では、新年よりもクリスマスの方が重要で、大聖年行事も新年を迎えるその瞬間ではなく、1999年12月25日にローマ法王が聖なる扉を開けることで盛大に行われていました。ただ新年を迎えるときにも、クリスマスの時と同じような雰囲気を感じさせるように、ヴァチカン広場に大きなクリスマスツリーとキリスト誕生の馬小屋の大模型がクリスマスの時のまま飾られていました。
 とはいえ、さすがは2000年。サン・ピエトロ広場には特設ステージ座席が設置され、夜になるとテレビ局主催のコンサートが開かれ、それが生放送されていました。そのコンサートは新年を迎える直前まで続けられていました。その座席があるところには入れない我々は、周りから新年を迎えるその瞬間は、サン・ピエトロ寺院のすぐそばから打ち上げ花火は上げられるは、ローマ法王は新年の挨拶をするはで、大賑わいでした。ちなみにローマ法王は正面に見える建物の最上階、右から二番目の窓から挨拶を行いました。
 そしてそのあいだにも、爆竹は鳴り響き、持参してきたスプマンテで乾杯を始める人がいたりと、本当にすごく盛り上がっていました。翌日は、町中至る所が、爆竹のカスと割れたスプマンテの瓶だらけになりました。とにかく、こんな体験は滅多に出来るものではないので、苦労していったかいがありました。

ローマを一望する
 ヴァチカン市国の南に位置する「Monte Gianicolo(ジャニコロの丘)」からは、ローマで一番の眺望を楽しむことが出来ます。眼下に広がるローマを眺めていると、あちらこちらに大きな建造物があることがわかり、改めてローマのスケールの大きさを感じてしまいます。夜、ここからローマ市街を見渡すと、大きな建造物の周辺には、たくさんの光が集まっており、それがアクセントとなり、綺麗な夜景を見ることが出来ます。またジャニコロの丘のそばにある「Fontana d'Acqua Paola(アクア・パオーラの噴水)」前からの眺望も同様にすばらしいです(ただここからだと写真にあるように手前の建物「スペイン学士院」が若干邪魔になってしまいます)。
 ジャニコロの丘は、中心地からちょっと離れているために、出来れば車でまわることが出来れば一番良いでしょう。歩いて行かれるときは、ヴァチカン市国から歩くと20分弱でつくと思います(ちょっと道順がややこしいのが難点ですが)。

ローマの夜景をちょっとめぐる
 ローマの主要スポット全部の夜景を撮影するだけでも大変なので、ここではとりあえず、今のところ撮影してある一部のスポットの夜景を紹介してみたいと思います。
 今回の夜景撮影は、「Foro Romano(フォロ・ロマーノ)」から撮影を始めました。それからフォロ・ロマーノのそばにある、「かつては古代戦車競技が行われていたというCirco Massimo(チルコ・マッシモ)」から「ローマ建国伝説発祥の地であるMonte Palatino(パラティーノの丘)」を見てみました。ここでは広大なチルコ・マッシモとその先に見える、これまた大規模であり綺麗にライトアップされたパラティーノの丘の古代ローマの住居がとても印象的でした。そしてフォロ・ロマーノの隣にある「Colosseo(コロッセオ)」の夜景はちょっと面白い感じでした。写真を見ていただけるとわかるように、ちょっと色の付いた照明でライトアップしているのです。たいていのところでは単色の照明でライトアップしているので、ちょっと変わっているなというように思いました。また、コロッセオの近くには地下鉄の駅もあるせいか、夜でもとても人でにぎわっていました。そして、これもまたフォロ・ロマーノの隣にある、「Monumento a Vittorio Emanuele II(ヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂):通称Vittoriano(ヴィットリアーノ)」を「Piazza Venezia(ヴェネツィア広場)」から撮影してみました。クリスマス後だったので写真でも見えるように、ヴェネツィア広場にはクリスマスツリーが飾られていました。また写真には写っていないのですが、広場の脇には2000年までの時間のカウントダウンの電工掲示板があり、さらには特設ステージが設置されており、記念イベントの準備がされていました。続いてヴィットリアーノの隣にある「Piazza del Campidoglio(カンピドリオ広場)」から「Palazzo Senatorio(ローマ市庁舎)」を撮影しました。この広場と市庁舎は両方ともミケランジェロによるデザインだそうで、これが夜になると何ともいい雰囲気をかもし出していました。ちなみにこの市庁舎の裏からはフォロ・ロマーノを一望することが出来ます。
 最後にフォロ・ロマーノの方から少し離れたところの夜景を一点紹介しましょう。それは「Castel Sant'Angelo(サンタンジェロ城)」です。ここのお城はヴァチカン市国のそばに建っており、そのためサンピエトロ寺院と地下でつながっているそうな。かつてローマが略奪を受けたときに教皇クレメンス7世はこの地下通路を使って難を逃れたそうです。地下通路ってどこの国にでもあるんですね。
 あまりに少ない夜景写真ですが、素材を集め次第色々と紹介していきたいと思います。

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